トピックス
TOP > トピックス > ロシアによるウクライナ軍事侵攻を強く非難します。
2022.03.03
ロシアによるウクライナ軍事侵攻を強く非難します。

  2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ軍事侵攻は、あまりにも恐ろしく決して許されぬ暴挙であり、絶対に受け入れることができる行為ではありません。ロシアのプーチン大統領には、直ちに戦闘行為を終了し、すべてのロシア軍の無条件早期撤退の実現を求めます。

 

  私どもの業務に関連する数学の分野では、ロシアが生んだ偉大な数学者として、モスクワ国立大学教授やメリーランド大学教授を歴任したセルゲイ・ノヴィコフがいます。彼は幾何学、トポロジー、ホモトピー論などで大きな業績を残し、1965年にはノヴィコフ予想としてトポロジーで最も重要な未解決の問題の1つを提起しています。また、2007年にNHKが放映して話題を呼んだ「100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪(しっそう)の謎~」の主人公グリゴリ・ペレリマンもロシアの数学者です。彼は1904年に提起され、100年間にわたり解けなかった数学の難問「ポアンカレ予想」の証明に成功し、数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞に選ばれながら受賞を拒否し、数学界からも姿を消した天才数学者です。また、ロシアの数学者として、変分法、代数関数の積分、数論、幾何、確率論といった数学の分野で業績を残したペテルブルク科学アカデミーの正会員でもあるミハイル・オストログラツキーはウクライナの出身です。

  統計学の世界では、コルモゴロフ–スミルノフ検定を考案したアンドレイ・コルモゴロフ、チェビシェフの不等式で知られるパフヌティ・チェビシェフ、マルコフ過程として知られる確率過程の研究で大きな業績を収めたアンドレイ・マルコフなど多くの偉大なロシアの先人の名前が思い起こされます。

 

  今回のロシアのプーチン大統領のウクライナ軍事侵攻は、核保有国に絶対に許されぬ「核をちらつかせた脅し」と合わせ、人類史上に例を見ない世界の平和に対する冒とくであり、私どもの知る過去の偉大なロシアの先人たちの業績をも踏みにじる筆舌に尽くしがたい暴挙です。

 

 現時点で100万人を超える多くの人たちが祖国ウクライナを離れ、他国に避難されている姿を見るのは胸が裂ける思いですが、幸いにして日本国の岸田首相が2022年3月2日夜にウクライナから避難した人の日本への受け入れを進める方針を明らかにしました。大変な恐怖と失望の中、ご縁があり日本に来られるウクライナの方々が、一日も早く日本で安心を取り戻され、祖国に帰れる日を希望に健康に気を付けて過ごされることを心から祈っております。

 

株式会社日本統計技術研究所

社員一同

弊社のコーポレートマークはウクライナ国旗と同じく青色と黄色で構成されています。